民間企業によって合法的に運営されている

連日数多くのスポーツの試合が賭けの対象となっているブックメーカーですが、これを合法的に運営できるのは政府の認可を受けた民間企業です。

認可を受けるには、経営状況やセキュリティー、顧客のサポート体制、還元率など、様々な項目において一定の基準を満たしている必要があり、運営できるようになった後も基準以上の運営状況を維持していなければ認可が取り消される仕組みになっています。

現在は大小合わせて数千の企業が認可を得て運営を行っており、中には株式市場に上場をしたり、賭けの対象となっているスポーツのチームスポンサーになっている会社も存在します。ブックメーカーの運営が認可制になったのには相応の理由があります。

例えば、ブックメーカーの発祥国であるイギリスでは、当初は賭け屋を取り締まる法令が無く、野放しの状態でしたが、19世紀半ばに法律によって賭博が違法になり、賭け屋は正式に取り締まりの対象となりました。

しかし、その後も隠れて営業を行う賭け屋が増え続け、最盛期には国内に1万数千の賭け屋が点在していました。このような経緯があり、1960年に成立した法律によって認可制が導入されました。